土地代の融資を受けると毎月の返済が開始される方式
このケースでは、さらに2通りの方式があります。
(A)-① 土地代融資時にローン全額の融資を受けて(ローンは1本だけ)、返済が開始されま
す。
ただし、土地代を除いたローンの残額は、支払いが必要なときまで引き出しができない拘束預金に
入金されます。
この場合は、2年以内の期間で利息のみの返済期間を設定できます。ローンの総返済回数は変わり
ませんので、1年間の猶予期間を設けたケースでは、元本と利息を併せての返済回数が12回減る
ことになるので、毎月の返済額が少し増えます。
(A)-② 土地代の融資でローンが1本、建物完成後の融資でローンが1本と、ローンが二本立
てになり、それぞれの融資後に返済が開始されます。
融資契約が2回となるため融資手数料や融資契約書に貼る収入印紙代が2回分必要になったり、抵
当権設定の登記費用が2回分必要になります。
そのため、それぞれのローンで融資利率が異なる場合がでてきます。
いずれの方式にするかは、本審査の申し込み時に決定して審査を申込します。
建物完成後の融資から返済が開始される方式
建物完成前に、土地代や着工金、中間金の融資を「つなぎ融資」という建物完成までの期間だけの
ローンを組んで、建物完成後にあらためて融資契約をおこない毎月の返済が開始されるものです。
借家に住んでいる方は家賃の支払いとローンの返済が重複しないので、建築してる間の家計収支に
支障はありません。
この方式は、「つなぎ融資」とうい別ローンとなるため融資手数料やつなぎ融資専用の利息(融資
日数分だけ)や保証料がかかってきて、融資のたびに差引きする金融機関と建物完成後の融資時に
まとめて差引きする金融機関があります。
ローンにかかわるすべての費用を把握する
融資にかかわるすべての費用を把握し、他の金融機関との比較をおこなってください。
しかし、ローンにかかわる費用の差は、将来に金利が上がった場合に、自身のローンの金利が上が
るタイプ(変動金利、固定期間選択型金利)だと返済額が大きく増えるためローンにかかわる費用
の差は問題ではなくなってしまいます。
ローンは目先の手数料や金利ではなく、ローン返済期間において手数料を含めた返済総額がいくら
になるかで比較すべきものです。
まずは全期間固定金利のローンを検討し、金利があがって返済額が増えても対処可能な場合には、
変動金利タイプや固定期間選択型タイプを検討してください。
ただし、全期間金利が固定されていないローン以外は、総返済額がいくらになるかわからないとう
いローンです。
数百万円の借入の車のローンでも総返済額はわかっているのに、車のローンの10倍もの借入額の
住宅ローンで総返済額がわからないというのは、金利がまったく上がらないと賭けるギャンブルだ
と思われませんか?
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